セカンドオピニオンの上手な受け方

●専門病院の立場から


国立療養所静岡神経医療センター・小児科医長 森川 建基



(社)日本てんかん協会機関誌「波」2003年4月号pp.110

Last updated May.3.2003



はじめに

 てんかんセンターにセカンドオピニオンを求めて来られる患者さん・御両親・御家族の場 合、すでにてんかんについての知識をかなり勉強しておられる方が多いと実感しています。い ずれにせよ専門医の立場からは、中途半端な対応では決して許されません。この事実をふまえ て、てんかんセンターでのセカンドオピニオンの受け方について述べます。

 てんかんセンターにおける、セカンドオピニオンの対応は、これまでは医療相談室、さらに 詳しい説明は医師が、電話相談や面談で実施してきました。しかし、より正確な意見を得るた めには、詳しい病歴説明、少なくとも前医の詳細なデータ(薬物治療とそれにともなう臨床発 作型・頻度の変化、脳波・CTなどの画像所見)は必要です。しかしこのようなデータを入手し にくい場合も多いようです。そこでむしろセンター初診という方法(患者さんが診察を実際に 受け、病歴・臨床発作像を医師に詳細に説明します)を利用して、より良い意見を得るように するのが基本と考えられます。てんかんセンターにセカンドオピニオンを求めて来院し、相談 される場合、著者の経験では以下の五つの問題に集約されるのではないかと考えます。もちろ んこれらの相談内容の複数を一人の患者さんがかかえている場合がほとんどです。
 本稿では、前記の五つの項目の詳細について、説明は省略しますが、より良いセカンドオピニ オンを得るための準備(臨床発作をふくむデータの整理)について触れます。
 以上に列挙した項目については、不明な場合も多いと思いますので、あまり無理をせずに、 気付いた部分のみ、記憶している部分のみをまとめておいて、来院された際に、そのまとめを 参考にして説明して頂ければ、相談を受ける専門医も、欠けている部分を補足質問し易くなり、 より的確にアドバイスが可能になると考えられます。

無断転載はお断りします。All copyright 2000- JEA, All Rights Reserved
[前のページへ]