【発刊にあたって】
●「基本理念」の確認の必要
私たちは活動の中で、しばしば「てんかん制圧運動の理念(精神・思想)」という言葉を使います。例えば、「そういうやり方は、てんかん制圧運動の精神に反す。それは、やるべきではない。」というような形の表現です。その意味で私たちの会は、かなり高い理念をもった団体だと自負しています。これは、運動を発足するにあたり、あるいは2つの団体を統合する際の、
徹底的な討論の中から生み出された、基本的な合意です。誰が、なぜ、いつ、何を、どのようにするか、という倫理的な意志一致であります。それゆえ、「基本理念」と呼ぶべきものであり、運動発足の原点でもあります。しかしながら、この点に関して私たちは、書かれ印刷されたものを通して、十分に理解し確認し合ってきた、とは言い難いものがあります。
●変えてはならないもの
この「基本理念」は、連動発足時にあるいは統合時に、すべて明確に表現された訳ではありません。その骨子は「日本てんかん協会設立決議」(別項に所載)に明記されていますが、多くは中心的な活動家の間で確認され、運動の中で肉付けされたものです。ある意味では、「基本理念」そのものが発展したといえましょう。しかし、大きく変えられたものはありません。
私たちはいつも、運動を発展させるために、組織・事業の両面において、根本から見直す姿勢を、保持しなければなりません。必要があれば、軌道を大幅に修正することもあるでしょう。しかし、どのように見直しても、決して変えてはならぬもの、それが見失われたら、もはや「てんかん制圧運動」と呼べないものがあります。それが、「基本理念」なのであります。
●理事会で決議しました
私たちの会が発足15周年を迎えた1988年、機関誌「波」の誌上にて、この「基本理念」についての説明が連載されました。この文を基礎に、第60回理事会(1988年11月5日)は、改めてその内容を確認し順序や表現上の修正を加えた後、私たちの運動の「基本理念」として正式に決議しました。そこでここに、会員の皆さまを始め会の内外に対し、広く提示するのであります。私たちは常に、この「基本理念」を見失うことなく、しかし時代の動きや会員のニーズに適確に対応し、大胆に前進しなければなりません。その姿勢こそが、まさに「てんかん運動の基本理念」そのものであります。
1989年1月1日
社団法人日本てんかん協会会長 永井勝実
日本てんかん協会(別名/波の会)設立決議・・・・・26
社団法人日本てんかん協会設立趣意書・・・・・28
社団法人日本てんかん協会定款・・・・・29